いよいよ年の瀬。と、いうことはクリスマスとお正月。
思いっきり子どもから「おもちゃ」をねだられる時期になってまいりました。
さて、子どもの間ではいま「どんなおもちゃ」が流行しているのでしょうか?
■男の子、女の子
男の子は・・・
・仮面ライダーオーズ
・ベイブレード
・ポケモン
・ゴセイジャー
・トミカ
・デジモン
・NINTENDO Wii
・NINTENDO DS
女の子は・・・
・ハートキャッチプリキュア
・リカちゃん
・シルバニアファミリー
小さい子は・・・
・アンパンマン
・レゴブロック
男の子は、なんといっても「仮面ライダーオーズ」ですよね。
メダルの市場プレミア度は半端ないです。変身ベルト(ドライバー)にはじまり剣(メダジャリバー)、カンドロイドと本体よりも付属のメダルがメインじゃないかという売れ行き。発売日、入荷日にはいつも徹夜組ができ即日完売。ほぼ入手できない状態でバンダイも異例のお詫びをWebサイトへ掲載する状況です。仮面ライダー史上最高額をたたきだすことは間違いなしです。ゲーム機の「ガンバライド」との連携もはまっています。
女の子は「プリキュア」一択。
と、いうよりも女の子って「女性」ですよねぇ~。
プリキュアにはまるのもほんの一瞬で後は「お洒落ゾーン」に突入、「おもちゃ自体に興味ない」という感じです。
もう小学生に入るころには「ブランド服」なんて子も多いのでは?
■子どものおもちゃから、経済を学ぶ
○もう30年は市場が変化してない!ターゲットは親!
よく商品を見てみると分かりますが、商品のラインナップは20年以上変わっていないんです。仮面ライダー、スーパー戦隊、アンパンマン、ポケモン。プリキュアをセーラームーンに置き換えればなんにも変化していません。TV放送もあの局の日曜朝に集中してますしね。恐るべき既得市場です。
メーカーはここを崩さないために、常に子どもではなく親御さんの動向をみています。出演者がイケメンやグラビアアイドルになったり、萌えキャラだがパターンを変えてみたり。実はターゲットは「親」。
○品切れでも忍耐!オーズドライバーをなぜ増産しないのか?
「仮面ラーダーオーズのグッズはなぜ品切れでも増産しないのか?もっと作れ!」
品薄で倍の価格でないと市場で購入できないプレミア商品ですから、皆さんストレスがたまっているでしょう。
しかしメーカー、特にバンダイは過去に「たまごっち」で痛い思いをしているので「二の轍」は踏みたくないのです。
「たまごっち」は過去に爆発的人気を誇りオーズと同じく入手困難な状況に陥りました。このため生産ラインを増設したのですが・・・増産可能状態の時には既にブーム終焉。大きな損失を出す羽目になってしまいました。数が揃えられないのはチャンスロスかもしれませんが、売れるかどうかは番組がはじまってみないと判りませんのでリスクも大きいのです。また、品薄によるプレミア度向上>格好の宣伝という部分もあります。
また、仮面ライダーシリーズは2作前のディケイドで、それまで1月はじまりだったためにクリスマス商戦に弱かった(ここで買っても番組が終わってしまう)部分を秋スタートに変更させました。
メーカーの緻密な市場調査と作戦の元で今回の「オーズ」の大成功があるわけです。
商売は「クライアント(顧客)!」「ニーズ(需要)!」「マーケット(市場)!」
「ク・ニ・マ!クニマ!ク・ニ・マ!」の調査です。