■「ネットは広大だわ」
つい先日、ネットではこんなニュースが話題になりました。
あるスポーツメーカー勤務の女性社員が、とあるサッカー選手がその店に来店した際に、その選手と奥様を侮蔑するようなつぶやきを「Twitter」に投稿するという事件がありました。
結果として、そのメーカーの重役がチーム、選手、サッカー関連団体に謝罪へ赴き、その女性社員は自主退社となったそうです。
ネットやそのツール、例えば先にあげた「Twitter」やソーシャルネットワークの「mixi」「Facebook」、ブログの「アメブロ」や「Hamazo」、若い方ですと「プロフ系」と呼ばれるものが現在ではたくさんあります。これらを使うなということではありませんが、書くということにおいて、良くも悪くも「最悪世界中に広まり、永遠に残ってしまう」ということを、もっと認識しなければいけません。
なにか「MATRIX」や「ニューロマンサー」のSF世界のように感じますが、最早、SFではなくNF(ノンフィクション)になりつつあります。
特にTwitterは手軽で140文字でよいため、何でもかんでも簡単に書いてしまいがちですが「フォロワーしか見てないから大丈夫」とかmixiで「マイミクしか見てないから大丈夫」という話でもありません。その中のだれかが、その書き込みをリークする可能性は大きいですし、リークを目的に根をはりフォロワー、マイミクになっているスパイ的存在も実際にいるのです。
どんなときでも「書き込む前に深呼吸」。これを忘れず落ち着いて書き込みましょう。
これらのツールは、ツールとして利用すれば本当に便利なツールです。「使うな」ではなく「ぜひ使ってみて」もらいたいというのが個人的心情ですが、そこは公共の場であるということを認識してほしいのです。
あとは、自分は何を見られても知られても大丈夫という開き直りも大事なのですが。
■ネットの世界が全てだと思わないこと
インターネットも時間が経ち、ある部分では現行のマスメディア(TV、新聞)より先んじて真実を告げることもあり、信用が増してきたと思います。
しかしながら、ネットに長い時間触れている人間というのはハッキリ言っていまのところ「少ない」といえます。
メールやWebサイトを見る方は随分多くなりました。でも、そのなかでTwitter、mixi、Facebookにアカウントを持ち、Googleのサービスをバリバリ使いこなせる人はどれだけいるのでしょうか?
これは我々IT業界の人間も反省すべきところかも知れませんが「ここはこうするべき」「ここは知っていて当たり前」という概念を一度クリアして、さて今からネットに触る人、ネットにまったく触れていない人ならどうだろう?というケアは必要かと思います。
例えばこんなお怒りの経験はありませんでしょうか?
・携帯でメールしたのに返ってこない!返すのが常識だろう!
・飲み会の参加をネットの伝言板に書いたのに書いてこないやつがいる!
・mixiでマイミクリクエストしたのに承認しない!
・Twitterでフォロワーになったのに御礼がない!
実は、これらは一見マナーっぽいですが、全くといっていいほどマナーではありません。
昔「ネチケット」なる言葉や本が出ましたが、ネットサービスのほとんどには公序良俗に反しない限り「こうでなければいけない」ということはなく、むしろ「自由な発想で利用方法をみつけ、拡張してほしい」という方向性なのです。
また、大事なことは「相手はずっとネット環境に触れているわけではない。何日も触れられない状況かもしれない。」ということも想像して割り切ってつきあうことが大事です。
■ネットはどこまでも「ツール」
インターネットはどこまでいっても「便利なツール」であって、それに従い使われるものでもありません。人と人のつながりを補完するものであり、最終的には「人間同士のつながり」が一番大事なのです。
IT屋の私が言うのもおこがましいというか、妙な話ですが、逆にネットやITを排除すると「するり」とうまくいくこともあります。
ネットでストレスのある方は、一度「ネット休息日」ということでネットに触れない日を設けることをオススメいたします。
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