J-POPとアニソン(どこでくっついたのか?)

■最近オススメのアニメ

 最近「TIGER&BUNNY」というアニメにはまっています。
 あらすじは「様々な人種や民族、”NEXT”と呼ばれる特殊能力者が共存し、その”NEXT”能力で街の平和を守るスーパーヒーローがいる街・シュテルンビルト。ヒーローたちはそれぞれにスポンサーのロゴ(実在の企業)を背負い、企業のイメージアップとヒーローポイントを獲得するために奔走していた。」という話なのです。

 なにより気に入ったのは70~80年代のアメリカドラマ「ジョン&パンチ」や「アメリカンヒーロー」を思い起こす世界観と、主人公の2人。「頭より行動が先」の熱血漢のベテランヒーローと「冷静沈着、先輩にも上から目線」のスマートな新人ヒーローのコンビが織り成す「トミーとマツ」な雰囲気なのです!

 オッサンは観て・・・と、いいたいのですが静岡では放送がないので、ヒーローのスポンサーでもあるUSTREAMとかBANDAIチャンネルでしか見れません・・・なんとか観て!

 「トミーとマツ」といえばオープニングのちょっとしたロゴアニメが日本サンライズ(現:サンライズ)によるものでした。「TIGER&BUNNY」もサンライズ。狙っていたのか?




■てっちゃん的「アニソンの進化分岐点はここだ!」

 今は大手レコード会社やB'z、ラルクアンシエル等の有名アーティストのタイアップは当たり前、声優さんのキャラソンでもオリコンでミスチルやAKB48の上に行ってしまうこともあるくらい認知されてしまった「アニソン」。もはや「アニソン」と区別すべきかどうかという感じもします。

 「どうしてこうなった?」ということをビジネス的に面白いトリビアをいれながら”てっちゃん的に”紹介していきます。



■昔のアニソン

 オールドタイプのアニソンにも名曲は多いのですが、オープニングで内容を「どーん」「ばーん」「ちゃららん」と宣伝する意味合いが強いものでした。おそらくこれがベストテンのような歌謡番組に出られるようなスタイルになったのはゴダイゴの「銀河鉄道999」だと思います。
 まだ、この段階では「ゴダイゴの作品の1曲」という枠から出ていませんでした。

 アニソンの技術的革新(イノベーション)が起こったのは「うる星やつら」の主題歌「ラムのラブソング」だと、個人的に感じています。そして、この曲を作曲した小林泉美さんこそがアニソンの革命児だったと思うのです!



■小林泉美さんとは?

 未だにCMにも使われる「ラムのラブソング」。作曲者の小林泉美さんはYAMAHAPOPコン出身のシンガソングライターで「小林泉美&Flying Mimi Band」として活動。wikiペディアではなぜか、こんな少しの情報しか書いてないのですが、外せないのは「高中正義さんのバンドメンバー(KB)であった」ということでしょう。

 南国チックでシンコペーションの効いたサウンドは高中さんのフュージョンサウンドを色濃く継承しています。「ラムのラブソング」ほどシンセをピキピキうまく使いこなし、裏打ちの効いたハイクオリティかつ良い意味で内容を無視した(歌詞は意識しているようですが)アニソンはこの時、初めて聞きいた記憶があります。

 今でいいますと、サウンドは異なりますが、スタイルというかポジション的にSMAPの新曲を提供している菅野ようこさん(攻殻機動隊、カウボーイビバップ、マクロスF等楽曲提供)が近い存在かと思います。



■ベストテンとアニソン

 その後80年代に「ザ・ベストテン」等の歌謡ベスト10にアニソンは、杏里さんの「Cat's EYE」、リン・ミンメイこと飯島真理さんの「愛・覚えていますか」、岩崎良美さんの「タッチ」と度々登場することになります。
 
 この時代にちょっと面白いトリビアがあります。当時、デビューしたて、またはスタジオミュージシャンだった、いわゆる「ブレーク前」のアーティストが意外なアニソンに参加しています。

 ○「炎のさだめ(装甲騎兵ボトムズOP)」 ・・・ 織田哲郎さん(当時、TETSU名義)

 ○「愛・覚えていますか(劇場版マクロス)」 ・・・ 小室哲哉さん(KB、バンマスとして、T.K.BIGSHOW名義)

 ○「LOVEさりげなく(クリーミィマミED)」 ・・・ B'z松本孝弘さん(Grとして)

 ○「コンガラ・コネクション(STOP!ひばりくんED)」 ・・・ 布袋寅秦さん(Grとして)

 松本さんにいたっては「プロになって初めて好きに弾かせてもらった」という逸話まであります。



■J-POPとの融合

 実は先に挙げたアーティストはアニソンとJ-POPに非常に重要なキーマン達なのです。

 J-POPとはJ-WAVEの邦楽放送から生まれた言葉なのですが、一般に認知されるのは90年代、長戸大幸氏によるいわゆる「ビーイング系」アーティストの躍進によるところが大きいといえます。

 この時のビーイング系の中心といえば先の「B'z」「織田哲郎さん」、そしてアニメとのタイアップがどんどんされていった時代でもあります。

 布袋さんはボウイ時代の「マリオネット」、ソロでの「ギタリズム」のPVに「エヴァンゲリオン」で有名になるGAINAXを使い、小室さんもアニメのビジュアル的な重要さを感じ「ヴァンパイアハンターD」「シティハンター」へのタイアップ、そして自身によるプロデュースアニメの「CAROL」、メンバー木根さん原作アニメの「ユンカース・カム・ヒア」へとつながっていくことになります。

 実は一足飛びに「アニソン・タイアップ」がはじまったわけではなく、いくつかの経験と試行錯誤がその間にあったのでした・・・



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