今日は新しい時台の照明「LED照明」についてです。
エコ、長持ちということもありLED照明が増えてきましたね。某大手電気メーカー等はすでにガラス加工の照明をやめてLED照明生産に切り替えているところもあります。
では、今までの照明とどう違うのか?今後どうなっていくのか?を、現在の照明と比較しながらお話ししたいと思います。
■LED照明とは
LED照明(LightEmittingDiodelamp)とは、発光ダイオードを使用した照明器具のことです。
発行ダイオードとは通電することで発光する半導体素子を樹脂封入したもので現在照明に使われる白熱灯、蛍光灯、ハロゲン等に比べ
・長持ち(半導体は基本的に半永久、封入する樹脂の寿命が影響する)
・反応が速い(すぐに点灯する)
・消費電力が少ない
・熱やCO2が出にくい
・衝撃に強い
・小型で加工しやすい
・駆動するためのインバーター等を使用しない
・水銀等の有害な薬品を必要としない
・光源の波長(色)がハッキリしている(紫外線等が出にくく虫がよらない)
と、いう特徴があります。
逆に
・初期コストが高い(約30~80倍)
・熱に弱い(LED素子というより封入樹脂が熱に弱い)
・光源の波長が狭いため暗く感じる部分がある
と、いう弱点もあります。
■LED照明を使うと得なの?
初期コストが数倍~数10倍というと「え?それって得なの?」という感じになってしまいます。
これは特徴のひとつ「長持ち」「消費電力が少ない」という部分が後々大きく響いてきます。
まず白熱灯と比べ寿命は20~60倍、蛍光灯とくらべ2~6倍長持ちします。これは実験データ比較ですので、常時点灯しないご家庭の利用であれば、もっと長持ちする傾向にあります。消費電力は電気代で比較すると約1/2~1/4となります。
総じて2~3年で初期コストは解消されるといわれています。
もちろん単体で利用することは少ないと思いますので、数が多くなればなるほどこの効果は大きく現れてきます。
このため大手電気メーカーも生産をLED照明に切り替えているところもあるということです。生産能力が上がるということは製品自体の価格も下がるということにつながります。
今後はLED照明の利用が加速していくことでしょう。
■もうこんなところにも使われている
古くからLEDは携帯電話、携帯機器のバックライトとして利用されています。現在では信号機、誘導等、自動車のライト等、LED素子の改善から明るい光が必要な部分にも利用されています。
また、特徴をいかした今までにない効果を利用した方法も出てきています。
・美術品(美術品が紫外線に弱い)
・コンビニの照明(紫外線防止で虫が寄らない)
・漁火(特定の波長に魚が寄りやすい)
・医療、工業への照明(紫外線で科学反応してしまうものがある)
・冷蔵倉庫(発熱が少ない、低い温度でも動作する)
■そして有機ELへ
LED照明のその先には「有機EL(Organic Electro-Luminescence)」があります。
以前にも紹介しましたが、有機化合物から生成されるこの製品はLEDよりさらに加工しやすいという特徴があります。
フレキシブルなまるでフィルムのようなこの製品は現在でもディスプレイに利用されています。まだ、加工方法に難があり大型利用までには至っていませんが、いずれ可能になってくるでしょう。
こうなると「壁、家具そのものが照明」ということが可能になってきます。かなり未来な感じがしますが、結構近い未来になりそうですよ。
アヴァロンコンピュータでは「2010はましんビジネスマッチングフェア」にLED照明を出展しています。
もし、よろしければお立ち寄りください!